予防接種

インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染による疾患であり、発症すると38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。免疫力の低下した高齢者や乳幼児では重症化するケースもあり、ときには命を奪う状態ともなります。

こうしたインフルエンザを予防する有効な手段の一つに、流行前のワクチン接種があります。インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。日本では、インフルエンザが例年12月～翌3月頃に流行するので、毎年10月下旬～12月に接種するのが適切でしょう。

肺炎を予防するためにできることの一つに、ワクチンの接種があります。肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。（すべての肺炎を予防できるわけではありませんので、ワクチンを接種したからといって油断はしないでください）。

肺炎球菌ワクチンの接種は1年を通していつでも可能です。ただし5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。接種の年月日は、忘れないようにメモに残しておくと良いでしょう。

なお、接種した部位が赤くなったり、腫れたり、熱を持ったり、痛むことがありますが、通常は2～3日で治まります。こうした症状に加え、体調がおかしいと感じられたときは、ワクチン接種を受けた医療機関まで、すぐにご相談ください。