脳ドックについて
脳ドックは、脳の健康状態を検査し、何らかの異常が見つかった際には早期治療に繋げていくために行われます。既に脳の病気に罹患している方ならば、当該疾患の治療や定期健診によって脳の病変を確認できますが、これまでに脳の病気が見つかっていない方は、疾病保険の原則がある医療保険の適用とならないため、脳ドックによって脳神経の状態を確認することが大切となります。当院では脳ドックを行っておりますので、お電話または電子メールにてお気軽にご相談ください。
MRI検査
MRI(磁気共鳴画像撮影)は、強い磁気と電波の力によって身体の内部の状態を撮像する検査です。脳や脊髄の状態をMRIで調べることにより、脳血管のわずかな狭窄や動脈瘤などを詳細に把握することが出来ますので、脳疾患の早期発見・予防にとても役立ちます。
なお、MRIはX線検査やCT検査とは異なり、放射線被ばくがありません。造影剤を用いなくても頭頚部の血管がきちんと映し出すことが出来ます。但し、磁気を使用しますので、心臓ペースメーカーや除細動器を使用されている方、金属製の人工心臓弁を使用されている方、人工内耳を埋め込んでいる方、動脈瘤クリップを使用されている方、材質が不明な金属(歯科用インプラントなど)が体内に入っている方などは行うことが出来ません。妊娠初期(4か月以内)の方もお控えください。
特定健診
特定健診は、40~74歳の全ての被保険者・被扶養者に対して行われる健康診査です。腹囲や血糖値、中性脂肪値、血圧、喫煙歴などをもとにメタボリックシンドロームの状態を判定し、必要に応じて特定保健指導(積極的支援、動機づけ支援)に繋げていきます。
- 特定健診の主な検査項目
基本的な健診項目
- 既往歴の調査(これまでに罹患したことのある病気、服薬歴、喫煙習慣など)
- 身体診察(自覚症状や他覚症状の有無)
- 身長、体重、腹囲の検査
- BMIの測定(体重と身長に基づく肥満度)
- 血圧の測定
- 肝機能検査(AST、ALT、γ-GTP)
- 血中脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロールなど)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはヘモグロビンA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無)
詳細な健診項目
- 貧血検査(貧血の既往歴を有する者、または視診などで貧血が疑われる者)
- 心電図検査(高血圧や不整脈が疑われれる者)
- 眼底検査(血圧または血糖が基準値以上の場合)
- 血清クレアチニン検査(血圧または血糖が基準値以上の場合)
- 詳細な健診項目は、実施基準に該当する方のうち、医師が必要と認める場合に行われます(希望制ではありません)。
自費健診
現時点では病気の兆候を自覚している訳ではないけれど、何らかの病気が隠れているかもしれないから健康診断を受けてみよう。そのように思われた方の場合、疾病治療を目的とした健康保険は適用されませんので、「自費」となります。(検査項目はご自身で選択できます)。